日本クラシック音楽コンクール本選審査📝
昨日、10月29日は日本クラシック音楽コンクール本選会の審査をしてまいりました。
クラコンの審査会は今年が初でしたが、この審査会には弟子も出場していたということで、言いしれぬ緊張感のある場となりました。普通、受ける側が緊張するものじゃなかったかしら…と思いながら審査を進めるうちに、あっという間に審査会終了。
講評を書くのが大変だという話はよく耳にしますが、個人的には気になったことを改善方法とあわせて書けばいいだけなので、飽きることもなければ困ることもないので、審査仕事には性格的にはかなり向いている自負があります。
ただ、たくさんの講評を書くのはともかく、このご時世に鉛筆というのは…。とはいえ、未だにピティナも講評は手書きですし、ベトコンやオンラインコンクールのようにデジタルデバイスでの採点は浸透に時間がかかりそうです。直筆講評というのは時間がない中で書き上げるものなので、読む方も結構たいへんなんですよね。
採点しながら途中で弟子の演奏があったわけですが、コピペしたのかと思うくらい自分が求める方向の音とそっくりな音質・音色感でびっくり。何を演奏するかに関わらない、下地となる音色についてはそれほどアドバイスしたりした記憶はないのですが、放っといておいてもやっぱり似るもんなんだなぁ…と。
審査講評でも全員一致で音色感についてポジティブな反応があり、演奏はまず音の積み重ねで出来上がっていくアートなので、コンクールなど比較の場においては音の質感がいいとそれだけで審査員も耳を傾けやすくなることを、主観的にも客観的にも実感した審査会でした。