よくある相談:コンクールの講評で「和音が汚い」と指摘を受けました😢

他の先生のもとで指導を受けているものの、先生の指摘をどうしたら確実に直せるのか、あるいはコンクールの講評で指摘された問題をどうしたら解決できるのか、なかば駆け込み寺のようにお悩み相談を受けることがあります。

ひとまずヒアリングしてみれば、指摘自体はおかしなことほとんどないのですが、指摘内容や理解度に具体性がなく、何となく雰囲気で練習を重ね、結果は運任せ的なケースは少なくありません。

とりわけ多いのが「和音が汚い」と指摘される問題。

曲の弾き終わり、最後の和音の連続で力が入りすぎてつい…という感じで起こしがちなエラーですが、かと言って単に音量を上げすぎなければいいのかといえば、腑抜けた感じにもなってはダメで、「匙加減が難しい」的な問題として捉えがちです。

ところがこの問題、実のところは「音量が大きすぎる」「力の入れすぎ」ということではなく、ほとんどの原因は、和音の各音ごとのバランスに関して意識が向いていないことにあります。

和音には、支えとなる一番下の音、「バス」と呼ばれる音があり、旋律線のような主軸となる音、これが一番上にあれば「ソプラノ」と呼ばれますが、この2つの音がちょうど蟹の甲羅のように外殻となって和音をまとめる役割を果たしています。

なので、まずは和音が出現したらバスとソプラノ、この外声音だけ取り出して弾いてみて、その中に(音量的にも)納めるようにその他の音を弾いてみると問題が解決できます。

それぞれの音全てを同じような音量で鳴らしてしまうと、1つの和音としてハモることなく、独立した強音同士がぶつかりあってしまい、和音の連続するところでどこのラインをなぞっていけばいいのか、聴く側としてはついていけなくなってしまう、ということになるのでぜひ気をつけてもらえればと思います。

ピアノアトリエ・インザイでは、お困りごとの解決は置かれている状況とその原因、確実な対策や練習方法を理解が伴うかたちでレッスンしております。コンクールや本番への臨み方、日常の練習方法でお困りなことがあればいつでもご相談ください!


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